興亜工業大学の場合
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そのほか、興亜工業大学(現・千葉工業大学)では、急な大学設置で、開校当初はすべての建物がまだ完成してなかったため、大学予科の英語や音楽、古典、道徳などの教養科目の授業を青空教室で行なった。だが結果的に、この授業方式は生徒と先生との関係(先生を囲んでの授業)において建学の精神である「師弟同行」に近いものとなり、好まれたという。当時の在校生の回想録では『いずれの授業も和気あいあいとした授業で、文字通り、いい意味での「エコール・ビュイソエール(みどりの学園)」であった』と称している。授業は学内のみでなく神社や寺、河川敷、喫茶店などでも行われ、ある時は「百聞は一見に如かず」「百聞は一労作に如かず」との教育理念のもと、小原国芳の発案で観光バスを連ねての東京名所の見学会が行われたり、第一ホテルなどでテーブルマナーの講習会などが行われたりもしたという。この授業方式は千葉に移転後も行われた。
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