自律標準言語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 09:37 UTC 版)
「アアルヴァニティック語」の記事における「自律標準言語」の解説
自律標準言語への伸展(ausbau)に関して、自律性の最も強力な指標は、ギリシャ文字ベースのアアルヴァニティック・アルファベットという独立した書記体系の存在である。 非常に類似した書記体系は、16世紀から18世紀の間には他のトスク・アルバニア語話者によって以前にも使用されていた 。ただし、アアルヴァニティック語はほぼ専ら私的領域に限定された口語であるため、この文字が実際に使用されることはほぼない。 また、 ラテン文字を使って言語を書くべきかどうかについて、 アルーマニア人と同様に、アアルヴァニティーの間でも意見の相違がある。アアルヴァニティック語の口語は様々な方言で豊富に多様化されており、共通の(音声または書面による)標準アアルヴァニティック語も存在する。また同時に、アアルヴァニティーは標準アルバニア語を母語として使用しない。これは、ラテン語に基づく標準アルバニア語の正書法では一般に読み書きができず、標準アルバニア語で話し言葉メディアを使用することが報告されていないためである。 この意味で、アアルヴァニティック語は、通常、同じ国の中で各国語の方言がそうであるように、dachsprache(「属言語(傘言語)」)として存在しており標準アルバニア語に従属しているわけではない。
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