自己血輸血
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/25 08:11 UTC 版)
詳細は「自己血輸血」を参照 近年注目されている技術に、自己血輸血というものがある。これはあらかじめ自身の血液を摂取保存しておき、出血が見込まれる手術などに遭遇した場合、その血液を用いて副作用のリスクを軽減させるという目的がある。しかし、近年、多くの外科的手術では、輸血がされなくなりつつあり、大量出血が見込まれる整形外科的分野(主に骨の手術)や分娩を扱う産科分野と、適応は限定されている。 貯血式自己輸血 手術前に自身の血液をあらかじめ保存しておく方式。簡便で大量に対応できる。エリスロポエチンを利用すると貧血患者にも対応可能。 希釈式自己輸血 希釈効果で出血時の赤血球などの血液成分の損失を低減させる方式。貯血式に比べると手術前に自己血採血を行う必要が無く、患者の負担が少ない。しかし採血量には限度があるため大量出血にはこれ単独では対応できない。 回収式自己輸血 出血した血液を回収して患者に戻す方式。手術中の大量出血に対応できるが、機器、要員など負担が重い。回収した血液に細菌などが混入する可能性もある。
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