自家製フィールミョルク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/26 11:35 UTC 版)
「フィールミョルク」の記事における「自家製フィールミョルク」の解説
フィールミョルクを作るには、生きた真性細菌を含むフィールミョルクから少量を取り、通常は低温殺菌された牛乳に移し、その後は醗酵させるために1日か2日室温か涼しい納屋に放置する。低温殺菌された牛乳を使用する場合は、牛乳の中に自然に存在する真性細菌が殺菌課程で死滅してしまうためフィール培地が必要となる。 「トートミョルク」(tätmjölk)、「フィールトーテ」(filtäte)、「トーテ」(täte)や「ロングミョルク」(långmjölk)と呼ばれる種類のフィールミョルクは、モウセンゴケ(モウセンゴケ属, sileshår)やムシトリスミレ(Pinguicula, tätört)といったある種の植物の葉が容器の中で擦れて作られる。生ぬるい牛乳を容器に追加して醗酵のために1日か2日放置しておく。完成した「トートミョルク」を牛乳に追加すれば、その後更に「トートミョルク」を作ることができる。著書「Flora Lapponica」(1737年)の中でカール・フォン・リンネは「トートミョルク」のレシピに言及しており、如何なる種のムシトリスミレを使用しても「トートミョルク」を作ることができると記している。 モウセンゴケやムシトリスミレは、牛乳を濃厚にするたんぱく質を減少させる酵素 を持つ食虫植物である。ムシトリスミレが如何にして「トートミョルク」の生成に影響しているかは完全には解明されておらず、ムシトリスミレの分析では乳酸の真性細菌は分離されていない。
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