自家不和合性の打破
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 21:08 UTC 版)
「自家不和合性 (植物)」の記事における「自家不和合性の打破」の解説
通常の交配では、自家不和合性植物の類似遺伝子型個体間の交配種子は得られないが、育種などで行われる人為交配(人工授粉)では自家不和合性を打破する手法が用いられる。未開花の蕾において未熟な雌蕊に対して交配を行う「蕾受粉」、開花後時間が経った花に行う「老花受粉」などが代表例である。蕾受粉においては、未熟な柱頭では雌性決定要素のタンパク質の蓄積が少ないため、自家不和合性を打破できると考えられている。その他に、不和合性組み合せの受粉後に、柱頭を体積比 3-6%の二酸化炭素を含む気体に曝すことによっても自家不和合性が打破できる。また、本来は自家不和合性である植物において、突然変異によって和合性系統を作出することも行われている。
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