腫瘍検出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 09:02 UTC 版)
腫瘍(癌)に金コロイドを取り込ませ、表面増強ラマン散乱で検出することが検討されている。 分子が金コロイド表面に吸着すると、表面増強ラマン散乱の強度が数桁増加する。例えばチオールが修飾されたポリエチレングリコールをナノ粒子でカプセル化すると、散乱強度が安定する。これにより、生体への適合性と循環性も向上する。特定の腫瘍細胞に取り込ませるためには、ポリエチレングリコール化した金微粒子に、腫瘍細胞の上皮成長因子受容体に対応する抗体や抗体の一部(一本鎖抗体, scFvなど)を結合させる。これにより、ある特徴を持つ腫瘍にのみ金コロイドを付着させることができる。これを表面増強ラマン散乱分析することにより、腫瘍の位置を見つけることができる。
※この「腫瘍検出」の解説は、「金コロイド」の解説の一部です。
「腫瘍検出」を含む「金コロイド」の記事については、「金コロイド」の概要を参照ください。
- 腫瘍検出のページへのリンク