腫瘍抗原の重要性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 13:37 UTC 版)
腫瘍抗原は、腫瘍細胞に比較的多く存在することから、特定の腫瘍細胞を識別するのに役立つ。特定の腫瘍には特定の腫瘍抗原が豊富に含まれている。 腫瘍抗原腫瘍抗原が存在する腫瘍備考α-フェトプロテイン(AFP) 胚細胞腫瘍(英語版)肝細胞癌 癌胎児性抗原(CEA) 腸癌 ときどき肺癌や乳癌 CA-125(英語版) 卵巣癌 MUC-1(英語版) 乳癌 上皮性腫瘍抗原 (ETA) 乳癌 チロシナーゼ メラノーマ 通常は微量に存在し、メラノーマでは大幅に上昇する 黒色腫関連抗原 (MAGE) メラノーマ 通常は精巣にも存在する rasまたはp53の異常生成物 さまざまな腫瘍 このように、特定の腫瘍抗原は腫瘍マーカーとして用いられる。さらに重要なことは、腫瘍抗原は、腫瘍抗原ワクチンとしてがん治療に利用できることである。
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