腫瘍抗原の機構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 13:37 UTC 版)
体内の正常なタンパク質は、自己寛容によって抗原性を持たない。自己寛容とは、自己反応性細胞傷害性Tリンパ球(CTL)や自己抗体産生Bリンパ球が、一次リンパ組織(BM)で「中枢的」に、また二次リンパ組織(T細胞は主に胸腺、B細胞は脾臓/リンパ節)で「末梢的」に選別されるプロセスのことである。したがって、免疫系にさらされていないタンパク質はすべて免疫応答を引き起こす。このようなタンパク質の例として、免疫系からうまく隔離されている正常なタンパク質、通常は非常に少量しか産生されないタンパク質、通常は特定の発生段階でのみ産生されるタンパク質、または突然変異により構造が変更されたタンパク質があげられる。
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