脚本・プロット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/14 15:59 UTC 版)
「千夜一夜物語 (1969年の映画)」の記事における「脚本・プロット」の解説
あらすじにある通り、原案として『千夜一夜物語』を題材としているものの、本来のエピソードを縦断し自由にストーリーを組み立てている。また、本来アラビアンナイトと関係がない、女護ヶ島やバベルの塔のエピソードも組み込まれている。ストーリの骨子は、アルディンという野心ある若者が、数々の冒険の結果地位と財産を得るものの、結果としてそれらの無常に気づいてまた旅立つというストーリーに、アラビアンナイトの数々のエピソードが絡むという構成になっている。 プロットは当初手塚が書き、同じ頃に『太陽の王子 ホルスの大冒険』の脚本を書いていた深沢一夫と、東京演劇アンサンブルの熊井宏之が手直ししたものを、さらに手塚が絵コンテに書き起こした。手塚の絵コンテにはさらに山本暎一が手を入れ、それを元にストーリーボードが組み立てられた。 そのような複雑な製作過程を辿ったこと、漫画で多忙な手塚の絵コンテが遅延がちであったことから、以後の作画過程に大幅な遅れを招き、製作終盤には虫プロスタッフ全員が参加し(もちろん手塚自身も)不眠不休の製作現場となった。また外部の中小アニメ制作会社20社に外注が出された。
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