脂腺とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > ヘルスケア > 器官 > > 脂腺の意味・解説 

し‐せん【脂腺】

読み方:しせん

皮脂腺(ひしせん)


皮脂腺

(脂腺 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/09 08:53 UTC 版)

皮脂腺は、一番下の矢印部分。

皮脂腺(ひしせん)は、皮膚の内部にある皮脂分泌する小さい脂腺とも。

機能

皮脂はワックスエステルトリグリセリド脂肪酸などから構成され、汗などの水分と混合することで乳化し、表面脂肪酸を構成し皮表を保護している(皮表膜)[1]。皮表膜はpH4〜6で殺菌作用をもつ(酸外套)[1]。また、皮脂には皮膚の不感蒸泄の抑制や保湿の働きがあり、角層の水分を保持する役割もある[1]

皮脂腺は、ヒトの場合、掌や足底を除くほぼ全身の皮膚(一部は粘膜)に分布し、多くは体毛に付属する器官として毛包上部に開口している[1]。被髪頭部や顔面などの脂腺の多数密集する部位を脂漏部位 (seborrheic zone) という[2]。頭皮は発達している例であり、髪を保護するために多量の皮脂を分泌する。しかし髪があまりにも長いと全体に皮脂が行き渡らないため、リンスやトリートメントを使用して補うことがある。一方、口唇や頬粘膜など体毛が欠如しており直接皮表に開口しているものを独立脂腺 (free sebaceous gland) という[2]

ストレスを受けると体内の活性酸素が急激に増加して皮脂腺が活発になるが、この時分泌された皮脂には通常より強い臭いを伴う。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d 清水 2011, p. 23.
  2. ^ a b 清水 2011, p. 24.

参考文献

  • 清水宏 『あたらしい皮膚科学』(第2)中山書店、2011年。 

関連項目

  • 尾腺英語版(尾脂腺) - 鳥類の背中の尾の付け根にある油を分泌する器官。分泌した油(尾腺ワックス、preen oil)を使い羽繕いを行い防水性などを確保する。
  • 臭腺英語版 - 動物に見られるマーキングなどを行うために発達した皮脂腺。
    • 尾部皮脂腺英語版 - 猫やイヌ科動物などの尾部にある皮脂腺。マーキングなどを行うために発達している。

「脂腺」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



脂腺と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「脂腺」の関連用語

脂腺のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



脂腺のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの皮脂腺 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS