胆汁色素生成でのマクロファージの役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 05:38 UTC 版)
「便の色・尿の色」の記事における「胆汁色素生成でのマクロファージの役割」の解説
標準的な体格(例として体重60kgの男性)の人では体内におよそ4.8リットルの血液があり、赤血球容積率(ヘマトクリット値)はおよそ45%なので、およそ2.16L、2.2kgの赤血球が存在する。赤血球の寿命は120日であるので毎日18gの赤血球が古くなり破壊されている。古くなった赤血球は肝臓・脾臓のマクロファージが分解する。 赤血球の主要成分であるヘモグロビンの材料の一つヘムはマクロファージによって鉄原子と一酸化炭素とビリベルジンに分解され、ビリベルジンはただちに酵素で還元されビリルビンになる。このマクロファージが生成した時点でのビリルビンは水に融解しない遊離あるいは非抱合型ビリルビンであるが、これは血漿アルブミンと結合して血漿中に入り肝臓に達する。この段階でのアルブミンと結合した非抱合型ビリルビンを間接ビリルビンという。 健康人の正常な状態では1日に250-300mgのビリルビンが作られるが、その70%は古くなった赤血球、10-20%は無効造血(生産に失敗した赤血球)、10%は肝において作られる。
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