義和団の乱での役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 08:07 UTC 版)
義和団の乱の際には女性は、救護活動、情報収集、戦闘行為、宣伝活動などにあたった。 医療では黄蓮聖母がさまざまな病や傷を癒すことができると称し、多くの人々が彼女のもとを訪れた。 戦いの場面において紅灯照は四方に出動し、「法術」で西洋人の家屋や教会を焼き討ちした。鉄砲を恐れることなく、義和団の男性組織と連合して作戦にあたった。黄蓮聖母と義和団の指導者張徳成は戦場で緊密な連携をとった。また満州の紅灯照はロシア軍と戦ったとの記録もある。 さらに紅灯照は公共の場所で功夫を実演し、大衆への宣伝活動を行った。当時の下層民は外国人やキリスト教徒に圧迫され生活が苦しくなっていた。彼らにとって「法術」を使う紅灯照の聖母や仙姑はまさに神と見えたのである。義和団はこのような群集心理を利用して、紅灯照を媽祖や観音などの伝統的な中国の女神と同一視させる宣伝手法をとったのである。
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