織作家の近在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 09:39 UTC 版)
呉 仁吉(くれ にきち) 興津町鵜原の元漁師。美由紀の祖父で、出門耕作の友人。境だが稚気に溢れ、純朴で善良な性格をしており、僻みや中傷から発する愚考を嫌う。蘇我の友人を訪ねた際に千葉空襲に巻き込まれ足を痛めて引退したが、海から離れることを嫌い、息子夫婦が転居した後も一人で勝浦に住み続けている。趣味は漂流物の蒐集で、神像や土器陶器、古銭などを大量に保管している。 伊佐間と今川を自宅に宿泊させる。身に覚えのない売春疑惑で金銭を要求された孫のために、蒐集品を今川に売却して金を工面した。 石田 芳江(いしだ よしえ) 房総のとある小屋に住んでいた女性。誰かに妾として囲われていたらしく、昭和7年頃から茂浦の外れにある小屋に住み着き、以来13年程暮らしていた。最初は私生児の息子と一緒に暮らしていたが、昭和10年に旦那に引き取られたとされる。客を取っていた訳ではないが、血の気の多い男衆が夜這いに通っていたため、売春行為を行っていたとの噂が立ち、淫売小屋と陰口を叩かれていた。昭和20年に首を吊って死亡し、以来その小屋は首吊り小屋と呼ばれている。
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