縄張りとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/02/14 01:17 UTC 版)
また、同じように順位制の存在を認めるかどうかで問題となる例に、縄張り制との関連がある。たとえば、メダカなど魚類を水槽に入れる例では、次第に攻撃の回数が少なくなり、そこに直線的な順位が認められる例があるが、具体的な行動を見ると、実は順位の高い方から優位な場所に縄張りを作り、他者の縄張りに入らなくなるためである、という場合がある。この場合、集団の秩序を守っているのは、順位制よりはむしろ縄張りであると見るべきである。 縄張り制そのものは順位制とは無関係だが、縄張り制に順位制が結びつく例は多い。トノサマガエルの配偶行動ではまず格闘によって順位が定まり、上位のものから優位な位置に縄張りを作る。このような縄張りの場合、見かけの闘争の結果は順位を反映しないこともある。劣位なものであっても、自分の縄張り内では優位に立つ例が少なくないからである。
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