縁戚と直系子孫
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 13:49 UTC 版)
「アウルス・ウィテッリウス」の記事における「縁戚と直系子孫」の解説
ウィッテリウスとその家族はカリグラ帝の3番目の妻ロッリア・パウリナを通じてユリウス・クラウデゥウス朝と縁戚関係にある。 ロッリア・パウリナの姉妹または姪(いずれにしても親族)にロッリア・サトゥルニナ(10年 - 41年以降)がいる。サトゥルニナはデキムス・ウァレリウス・アシアティクス(紀元前5年 - 47年)と結婚、夫と同名の息子デキムス・ウァレリウス・アシアティクス(35年 - 69年以降)を儲けた。サトゥルニナは39年頃、パウリナと離婚したカリグラの愛人となった。カリグラは夫アシアティクスの前でパウリナとの関係について公に話し合ったが、アシアティクスはカリグラを憎んだ。そのことで後にアシアティクスはカリグラ暗殺の容疑者となっている。サトゥルニナの息子デキムスはウィテッリウス帝の娘ウィテッリアの最初の夫となり、ウィッテリウスの孫息子・マルクス・ロッリウス・パウリヌス・デキムス・ウァレリウス・アシアティクス・サトゥリヌス(60年頃/69年/70年 134年以降)を儲けている。後にウィテッリアは名前不詳の男性(R・ハンスリクによれば、ビテリアの2番目の夫はアントニウス家に属していた)と再婚したがそれを仲介・支援したのはウェスパシアヌスである。孫息子マルクスが妻ウァレリア・カトゥッラ・メッサッリーナによって儲けた息子(ウィテッリウスの曾孫にしてサトゥルニナの曾孫でもある)デキムス・ウァレリウス・タウルス・カトゥッルス・メッサッリヌス・アシアティクス(105年頃には存命)が記録で最後に確認されるパウリナとサトゥルニナの血縁者である。ウィテッリウスの曾孫デキムスはガイウス・ウァレリウス・カトゥルスの兄弟の子孫で確認される最後の人物でもある。 なお、デキムス・ルピリウス・リボ・フルギが88年にガレリア・フンダニアという女性と結婚しているが、Christian Settipaniによれば、カレリア・フンダニアはウィテッリウスの娘ウィテッリアであり、娘にルピリア・ファウスティナがいるとしている(事実であれば、マルクス・ロッリウス・パウリヌス・デキムス・ウァレリウス・アシアティクス・サトゥリヌスの異父妹となる)。
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