線画から動画へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 08:04 UTC 版)
映画のクレジット等の記録では、1930年代は「線画」がほとんどであった。「線画」の概念には、「線」による「画」という意味があり、実写映画に使われる地図、グラフや図表などを意味することがあった。スタッフはアニメーションだけでなく、地図、グラフや表、字幕なども描くことがあった。 1940年代は「線画」と「動画」が混在し、第二次世界大戦後は、ほとんど「動画」が使われるようになった。 1943年のアニメーション入りの実写映画『ニッポンバンザイ』(朝日映画社)では、「線画」が使われている。同年のフルアニメーション映画『くもとちゅうりっぷ』では、「動画」がクレジットに使用され、製作は松竹動画研究所となっている。1944年、それまで「線画」を使用していた朝日映画社も、『フクちゃんの潜水艦』で「動画」のクレジットを入れる。 1947年、日本動画社が設立。製作された『すて猫トラちゃん』でも、「動画」がクレジットとして使われた。 1948年7月5日の参議院労働委員会で、東宝の労働問題に関する報告のなかで、「動画」が使用されている。
※この「線画から動画へ」の解説は、「アニメーション」の解説の一部です。
「線画から動画へ」を含む「アニメーション」の記事については、「アニメーション」の概要を参照ください。
- 線画から動画へのページへのリンク