網膜振盪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/20 17:33 UTC 版)
網膜振盪(症)(英: concussion of retina、羅: commotio retinae)は、ベルリン混濁(英: Berlin's edema)、外傷性網膜浮腫(英: traumatic retinal edema)とも呼ばれ、前方から眼球に強い打撲が加わることにより生じる、眼底後極部における境界不鮮明な乳白色の一過性網膜浮腫をいう。打撲の程度によっては周辺部にも起こるが、通常は黄斑部、視神経乳頭周囲に現れる。 症状として視力の低下があるが、外傷後24時間を経過する頃から始まる浮腫の消退とともに次第に改善する。打撲の程度によっては一過性の浮腫にとどまらず組織損傷が進行して視力低下が回復しないことがあり、その場合には振盪壊死(英: concussion necrosis)という。
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