維康柳吉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 23:45 UTC 版)
31歳 – 43歳。梅田新道にある安化粧品問屋の息子(若旦那)。蝶子と出会ったときには若妻と4歳になる娘がいた。些か吃りで、物を言うとき上を向いてちょっと口をもぐもぐさせる。その恰好が蝶子には思慮あり気に見えていた。夜店のドテ焼が好物。旨い物に目がなく、一流の店は駄目だと言い、安くて旨い下手もの料理店を巡る。味噌汁のだしの鰹節も自分で削らないと気が済まない食意地。浄瑠璃の趣味があり、酔うと泣声でうなる。放蕩好きで浪費家。母親はすでに死去。父親と妹一人がいる。駆け落ちしてから蝶子のことを「おばはん」と呼ぶようになる。金もないのに浄瑠璃の稽古に通う。
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