統一的名称の提唱
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/11 14:59 UTC 版)
「イガイ接着タンパク質」の記事における「統一的名称の提唱」の解説
英語では、イガイ接着タンパク質(mussel-adhesive proteins)を、「mussel foot proteins」(mfps)、「Mytilus edulis foot protein-1 (mefp-1)」、「polyphenolic protein」、などと呼んできたが、表1に示すように、異なる生物種のイガイ接着タンパク質は、繰返しアミノ酸配列モチーフが異なり、混乱が予想される。さらに、足糸にはイガイ接着タンパク質以外のタンパク質が見つかり、付着に機能している。 そこで、2008年、カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授のウェートが、イガイ接着タンパク質について、生物種の区別をつけ「gsfps」方式で命名することを提唱した。ここで、「gs」はイガイの学名(属名・種名)の頭文字、「fp」は全部共通で足糸のタンパク質(foot protein)、最後の「s」は算用数字で1~6などの数字を発見順につける、という取り決めである。 例えば、最もよく研究されてきたヨーロッパイガイ(Mytilus edulis)の接着タンパク質は「mefp-1」となる。井上広滋がcDNA塩基配列を決定した ムラサキイガイ(M. galloprovincialis)のイガイ接着タンパク質は「mgfp-1」、 イガイ (M. coruscus)のイガイ接着タンパク質は「mcfp-1」である。最初の「m」は大文字の「M」を使う研究者もいる。通常、1つの説明文に混用はしないが、ここではあえて混用し、両方使用した。
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