細君どもの腹黒さ(第847夜 - 第851夜)
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「千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「細君どもの腹黒さ(第847夜 - 第851夜)」の解説
昔、ある国の帝王(スルタン)の道化役が、帝王の勧めで結婚したが、新妻は菓子屋、八百屋、肉屋、竪笛吹きと浮気を始めてしまった。ある日、道化役が家を出て宮殿に向かうと、家に菓子屋がやって来て妻に求愛したが、そこに八百屋がやって来たので菓子屋は便所に隠れた。八百屋が求愛していると、そこに肉屋がやって来たので八百屋は便所に隠れた。肉屋が求愛していると、そこに竪笛吹きがやって来たので肉屋は便所に隠れた。竪笛吹きが求愛していると、そこに急な腹痛を覚えた道化役の夫が帰って来たので、竪笛吹きは便所に隠れたが、道化役が便所に飛び込むと4人の男とはち合わせになった。道化役は、4人対1人では危険だと思い一計を案じ、菓子屋を預言者アイユーブ、八百屋を緑の預言者ヒズル、肉屋を双角のイスカンダール(アレクサンダー大王)、竪笛吹きを天使イスラーフィールと呼び、聖人たちを帝王の所に案内した。 帝王は一目見て、誰が誰か分かり、他人の妻を寝取った罪で4人を去勢しようとするが、4人はそれぞれ面白い話をするので罪を許して欲しいと願い出て、菓子屋の話した物語、八百屋の話した物語、肉屋の話した物語、竪笛吹きの話した物語が語られ、帝王は4人を赦した。
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