細尿管の分節
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/02 10:03 UTC 版)
細尿管はその位置によって形状・機能が異なる。そのため、個々の部位ごとに名称が付けられている。ある部位と別の部位をどのように区切るか、すなわち分節するかには2つの方法がある。まず、腎臓の皮質、髄質のうちどの部分に位置するか、どのような外形をとっているか、すなわち走行による分類である。もう一つは、尿管の上皮細胞による分類である。細尿管の上皮細胞はいずれも単層上皮ではあるが、位置によって微絨毛(刷毛縁)の密度や長さ、細胞の形状と細胞内装置の分布や数、隣接上皮細胞とのふん合、基底膜からの陥入が異なるためである。以下の図では走行によるものと上皮細胞によるものを左右の端に配し、さらに細かい分類を中央にまとめた。 走行による分類分節上皮細胞による分類近位曲部近位曲細尿管 S1文節 近位細尿管S2文節 ヘンレループ近位細尿管 S3文節 細い下行脚 短ループのもの 中間細尿管長ループのもの上部 長ループのもの下部 細い上行脚 遠位尿細管 太い上行脚 遠位細尿管遠位曲部遠位曲細尿管 結合細尿管 集合管系集合管皮質集合管 髄質集合管 髄質外層集合管 髄質内層集合管
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