肉屋の話した物語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 10:08 UTC 版)
「千夜一夜物語のあらすじ」の記事における「肉屋の話した物語」の解説
昔、カイロにある男がいたが、その妻には情夫がいた。男の家では鵞鳥を2羽飼っていたが、密会に来た情夫が食べたいと言ったため、妻は一計を案じた。妻は「今まで家に客人を呼んだことがないのは情けない」と夫に言い、夫が客人を呼んで鵞鳥を食べることになった。夫は鵞鳥の肉詰めの材料を買って来て妻に渡し、客人を呼ぶために出て行った。妻は2羽の鵞鳥を焼いて肉詰めを作ると、情夫に渡してしまった。 しばらくすると、夫は客人を一人連れて来たが、妻は「2羽の鵞鳥を焼いたのに客人が1人とは少なすぎる」と言い、夫にもっと客人を連れてくるよう言うと、夫は客人を呼びに出て行った。すると妻は客人に対し「夫は食事を出すためではなく、あなたを去勢するためにここに呼んだのです。」と言ったので、客人は驚いて逃げ出した。そこに夫が別の客人を連れて帰って来たが、妻は夫に「さっきの客人が鵞鳥を2羽とも持って出て行ってしまった」と言った。夫は客人を追いかけ、鵞鳥を1羽返してもらおうと思い「一つだけで良いから」と叫んだが、客人の方は睾丸を一つ取られると思い、逃げていった。
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