素材と礼装
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 17:50 UTC 版)
紋付の生地には木綿や麻が用いられるが、礼装には現在羽二重が正式なものである。男子は黒の無地が正式とされ女子では羽二重の他縮緬や綸子が用いられる。もっとも夏着は絽や紗で仕立て、色も特に戦後は渋い中間色を中心に色紋付が用いられることがある。男子の夏物は大相撲の審判席の親方の紋付のように、長着は麻のものでも正式とみなされる。 女子の正装には染め抜き日向紋五つ紋の「留袖」が既婚女子の慶事の正装とされ、この場合は黒地が正式とされるが他の地色のものであっても五つ紋付であれば「色留袖」として正装とみなされる。弔事の場合は裾模様がなく黒無地の五つ紋対になる。黒羽二重の生地は最初から黒を染めるのではなく、下染めのうえから黒をかけることによって深みのある色を出し、下染めに用いられる染料によって生地の質の上下が定まる。
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