素材と工法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 10:53 UTC 版)
葺石の素材としては河原石や礫石が多い。礫石の場合は、多様な石材が使用された。たとえば、大阪府柏原市の松岳山古墳では安山岩の板石が用いられており、板石が垂直および斜めに重ね積みされている。他に、チャート、砂岩、粘板岩、玄武岩などが葺石の材料として用いられる。 盛土は客土されることも多く、佐賀県佐賀市の久保泉丸山遺跡においては、花粉分析による古環境の調査によって、墳丘地山面の植生と盛土の植生のあいだに明白な差異があったことが判明している。このことは、墳丘を構築する際の採土地点が遠隔地であることを示唆する事例である。
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