粘土版 9
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 07:09 UTC 版)
埋葬を終えたギルガメシュは荒野を彷徨って泣くうち次第に死の恐怖に怯えるようになり、永遠の生命を求め旅立つ決意を固めた。「大洪水」の生存者、神によって妻とともに不死を与えられたウトナピシュティムに、不死のことを聞き出すための旅である。 ギルガメシュは地の果てでマシュ山(Mount Mashu)の双子山に着く。そこには門を守る2人のサソリ人間が居た。サソリ人間たちはギルガメシュが半神であることを見抜き、何故こんな所までやって来たのかを問い訳を聞くが、「この先の山は暗闇に包まれ、入ってしまえば出ることは出来ない」と言ってギルガメシュを引きとめる。しかしギルガメシュの意志は固く、サソリ人間が開いた山の門を通って続く120kmの暗闇を歩いた。果てに、宝石やブドウで満ちた木々がある楽園へ辿り着く。
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