筆者問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/26 10:02 UTC 版)
本書簡の内容、言葉遣い、思想などから第二・第三の手紙と同じ著者によるものであることと考えられてきた。この三つの書簡は伝統的に福音記者ヨハネ(または彼と同一視される使徒ヨハネ)であるとみなされてきたが、現在の研究では同一性を疑うものもいる。 この書簡の著者が福音書を書いたヨハネその人なのか、あるいは他人がヨハネの名を冠したのかなど、ヨハネ文書と呼ばれるこれらの文書の著書の問題はいまだに議論が続いている。『ヨハネの手紙一』と『ヨハネ福音書』は、内容、表現、思想から強い近縁性をもっているが、その筆者については、大きく分けて ヨハネその人 ヨハネ教団の誰か(ヨハネ福音書の最終編纂者) のふたつの説がある。
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