第3次再審請求
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/06 15:23 UTC 版)
長兄の妻が第3次再審請求した。弁護側は遺体の解剖写真に基づく法医学者の鑑定書を新証拠として提出し、「窒息死の所見が見られず共犯者の『タオルで首を絞めて殺した』という供述と矛盾する」と指摘し、「長兄の妻が親族に犯行を持ちかけるのを見た」とする別の親族の証言を否定する内容の心理学鑑定書も提出した。鹿児島地裁は2017年6月28日に、共犯者らの自白について「捜査機関の誘導で変遷した疑いがあり、信用性は高くない」と判断して長兄とその妻の再審開始を認めた。福岡高裁宮崎支部も再審を認めたが、最高裁判所は弁護側が新たに証拠として提出した鑑定結果の評価が誤っていたとして、2019年6月25日付で再審開始決定を取り消した。一、二審で認められた再審の開始を最高裁が覆した初のケースとされる。
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