第14問題: 四角錐切頭体の体積とは? わかりやすく解説

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第14問題: 四角錐切頭体の体積

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/25 14:41 UTC 版)

モスクワ数学パピルス」の記事における「第14問題: 四角錐切頭体の体積」の解説

モスクワ数学パピルスの第14問題は、その中でも最も難問で、切頭体体積求め問題である。切頭体体積求め最古例の1つである。古代数学で完全な多角錐や円錐体積求める例は知られていないメソポタミアでも同様に、完全な角錐円錐よりも切頭体体積求めることに興味持っていたと思われる例えバビロニア数学粘土板 BM 85194 には、城塞の壁の一部である台形状の部分体積求め計算刻まれている。 第14問題では、上面が1辺の長さ2の正方形で、底面が1辺の長さ4の正方形、高さが6の正四角錐台の体積求めている。その解は56記されていて、正しい解である。 解法次のように書かれている。「正四角錐台は高さが6、底面の辺が4、上面の辺が2である。4を2乗して16となる。4を2倍して8となる。2を2乗して4となる。16と8と4を足して28を得る。6の1/3を求め2を得る。28を2倍して56を得る。この56正しい解である」 式で表すと次のようになり、正しい式である。 V = 1 3 6 ( 4 2 + 4 × 2 + 2 2 ) {\displaystyle V={\frac {1}{3}}6(4^{2}+4\times 2+2^{2})} すなわち、古代エジプト人は正四角錐台の正し体積の公式知っていたとわかる。高さを h、底面の辺を a、上面の辺を b とすると、次のような公式となる。 V = 1 3 h ( a 2 + a b + b 2 ) . {\displaystyle V={\frac {1}{3}}h(a^{2}+ab+b^{2}).} 古代エジプト人がどのようにして正しい公式にたどり着いたのかは不明である。バビロニア人は、上面底面面積平均をとり、それに高さをかけるという間違った計算法採用していた。 不思議なことにモスクワ数学パピルス最初に注釈をつけた Touraeff は、この第14問題任意の切頭体体積与える公式を示していると考えた次に示したその公式は、モスクワ数学パピルス記されてから3000年知られていなかったものである(Aは底面面積、Bは上面面積)。このような見方をするのは Touraeff だけではない。 V = 1 3 h ( A + A B + B ) . {\displaystyle V={\frac {1}{3}}h(A+{\sqrt {AB}}+B).} 正四角錐台の体積正しく求めていることから、これを積分法起源とする見方もある。

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