第10次攻防戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 23:24 UTC 版)
第28連隊は、395高地頂上に第1大隊を、南側稜線に第2大隊主力、東南側稜線に第3大隊をそれぞれ配置していた。午後3時30分から中共軍が攻撃を開始し、第2大隊の先鋒である第6中隊は射撃戦を展開した。午後4時20分には下眞明洞から1個大隊規模の部隊が接近し、午後5時40分には頂上まで押されていた。中共軍は第2中隊陣地正面に集中し、そこから突破口を拡大して頂上を瞬時に占領した。 第1大隊が頂上から退くと、第2大隊と第3大隊も影響を受け、午後8時にそれぞれ占領していた陣地を退いた。第28連隊長は、第2大隊と第3大隊をもって高地の中間地点に東の第28連隊第2大隊と西の師団捜索中隊と連携した一連の阻止陣地を編成して、頂上の中共軍を牽制する一方、第1大隊の戦列を収拾してすぎに反撃を敢行した。 師団長は、午後11時付で「作戦指示第73号」を下達して第28連隊の戦闘正面を縮小して駅谷川間地域を右第一線の第51連隊に引き継がせた。午後8時に第51連隊第3大隊は第28連隊第2大隊の陣地を引き受け、第51連隊は駅谷川西岸の395高地を除いた師団の全戦線を担当することになった。 10月12日午前2時30分に「作戦命令第78号」を下達し、第30連隊が攻撃することになった。第30連隊は、255高地の主力を395高地南に推進させ、第1大隊を攻撃部隊に選定した。午前8時、第1大隊は砲兵の支援下に攻撃を開始したが、8合目稜線で中共軍と激突し、そこから進展はなかった。午前10時から第2大隊が東南側稜線に投入され、第1大隊と第2大隊で挟撃し、午後1時20分頃に高地を奪還した。
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