第1章「往復書簡」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/23 03:12 UTC 版)
週末に実家に戻ったマッキーが、門限を過ぎても戻らないどころか、翌日になっても戻らない。電話を入れてみても、入院したらしいことしか分からず、要領を得ない。ただよらぬ様子に、しーの、菊花、そして今や完全に親友となった朝衣の3人はマッキーに手紙を送る。しーのはドミナ玲子からの呼び出しも重なったこともあって取り乱し、朝衣は冷静に状況を尋ね、菊花にいたっては想像たくましく妊娠したのか、などと書いて送るが、やがてただの盲腸であったことを3人は知り、安堵すると共に、日曜日に見舞いに行くとそれぞれ書いてよこすのであった。しかしマッキーからの返事によると、ことはそう単純ではなかった。マッキーは髪型にこだわったおかげで、男道酒造80周年記念の式典に遅刻したばかりか、会場を間違えて峰岡病院の跡取りの結婚式に紛れ込んでしまい、挙句に石鹸を変えたのが肌に合わなかったのと急性虫垂炎が同時に襲い掛かり、食中毒の疑いまでかかり、ホテルに大迷惑をかけたばかりか、病院の医師の結婚式で他の病院に回すことなどできないと、披露宴と新婚旅行を中止にしてまで新郎に診察をさせてしまうことになってしまったのだ。さらに新婦は怒って実家に帰ってしまったとのこと。招待客でもないのに間違った会場に通したホテルにも原因があるものの、マッキーは自分が迷惑をかけた自覚は全くなく。ホテルと峰岡病院の両方に対する面目を大いに失った家族からの見舞いなどろくになく、しーのたちの見舞いを楽しみにしていると結んで手紙は終わる。もちろん家族でさえ避けるような見舞いに行けるはずもなく、3人は諸事情で見舞いには行けないという返事を送るのであった。
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