第1回 疲弊の中の恐怖――スティフン・キング
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「同時代としてのアメリカ」の記事における「第1回 疲弊の中の恐怖――スティフン・キング」の解説
『海』1981年7月号掲載。 本稿発表の時点でスティーブン・キングは6冊の長編と1冊の短編集を出版していたが、邦訳が出ていたのは『キャリー』、『呪われた町』、『シャイニング』の3冊のみであった。 村上はキングの小説に一種の同時代的感覚、同世代感覚を覚えると述べている。「『緊迫』の中で青春を送ったスティフン・キングという名の一人の六〇年代の子供(シックスティーズ・キッド)が『七〇年代の疲弊』を恐怖という限定された形でしか突き破れなかった暗さが僕にはひしひしと感じられるのだ」 村上が最初にスティーブン・キングに言及したのは『ハッピーエンド通信』1980年3月号においてである。同号に「アメリカン・ホラーの代表選手-ステファン・キングを読む」という書評を寄稿している。また1985年には「スティーヴン・キングの絶望と愛――良質の恐怖表現」という評論を書いている。同評論は現在、『村上春樹 雑文集』(新潮社、2011年1月)で読むことができる。
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