第八艦隊反転せず
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 05:13 UTC 版)
「第一次ソロモン海戦」の記事における「第八艦隊反転せず」の解説
海戦は日本軍の大勝利に終わり、初期に離脱した夕凪も含めてサボ島北方で集結した第八艦隊では、一つの議論が鳥海の艦隊司令部で起きていた。第八艦隊再突入問題である。大きく分けて意見は二つあり、「艦隊はほぼ無傷であり、直ちに反転して連合軍輸送船団攻撃に向かうべし」、という泊地再突入論と「上空援護がない限り、艦上機の攻撃を受ける愚を犯すべきではない」という早期撤退論であった。鳥海艦長早川幹夫大佐が、「眼前の大輸送船団を放置して帰れば、飛行基地は敵の手に陥って、大変なことになる。司令部は旗艦を他に移して帰れ。鳥海一艦で敵輸送船団を撃滅する」と、特に前者を強く主張したが、大西新蔵参謀長と神重徳先任参謀が後者を進言し、結局後者を三川長官が容れて帰投命令を発した。殊勲の水上偵察機隊は、一旦ショートランド泊地に降りて燃料補給をおこない、日の出後に各艦に帰艦した。
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