第二部・第三部の玉鬘系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/09/16 15:32 UTC 版)
「玉鬘系・紫上系」の記事における「第二部・第三部の玉鬘系」の解説
武田は、抜き取ってしまうと物語が繋がらなくなる若菜(上下)巻において玉鬘系の人物が出現することなどから、紫上系と玉鬘系という二系統は藤裏葉巻で終わる源氏物語第一部だけの問題であり、第二部の若菜巻においては両系は合流しており、これ以後の巻には紫上系と玉鬘系という区分は存在しないとしていた。 しかしながら、第二部及び第三部においても 玉鬘系の人物はどの巻にも均等に現れるのではなく玉鬘系の人物が現れる巻は若菜・柏木・紅梅・竹河・宿木などごく限られている。 第二部においても夕霧など「その巻で発生した出来事が巻序の上で後に続く巻に影響を与えていない」という、後記挿入が疑われる巻がいくつか存在する。 といった点が指摘されるようになり、第一部における「紫上系と玉鬘系」と同じであるかどうかは別にして、第二部及び第三部においても「紫上系と玉鬘系」に類する「二つの系統」が存在するのではないかとの指摘も存在する。
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