竹紙 (紙)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/24 06:14 UTC 版)

竹紙(ちくし)は、竹の表皮や竹の子の繊維を原料として作った紙。竹を半年から1年ほど水に漬けて発酵させた後に取り出し、洗ってから煮る。これを木槌で打って繊維を取り出し、水に放して紙に漉く。使う竹の種類や部位、製法により風合いは様々である。
主として中国の江南や四川省などで作られ、東南アジア(ラオスやミャンマー)にも存在する。日本にも平安時代までに伝わり、和紙の一種として現代に至るまで作られている[1]。薄く破れやすいが墨引が良く、虫に対して丈夫なために書画に用いる紙として文人たちに愛された。
中国において、古くは東晋で竹の産地として知られていた会稽郡の竹紙が著名であった。脆弱性と耐久性の無さから長く下質な紙として扱われてきたが、北宋時代に改良が加えられて、より丈夫になった。また、王安石や蘇軾がその光沢や墨の発色ぶりと保色性を高く評価してこれを愛用したことから、従来の高級紙であった藤紙や麻紙に代わって、書簡や書画に用いられるようになった。
1998年から中越パルプ工業は竹の有効活用を試み、2009年に国産竹を100%利用した竹紙を川内工場(在 薩摩川内市(旧 川内市))から製造販売を開始した [2]。竹の過剰な繁茂問題に共感を持つ環境保護団体やNPO団体などはハガキ、封筒、紙袋、ノート、パンフレット、ポスターなどの用途に採用しており[3]、また誰もが通信販売で竹紙使用の商品を購入できる。
脚注・出典
- ^ 小林亜里「竹紙 十人十色の面白さ◇ギャラリー開き自ら手漉き 変化に富む風合い◇」『日本経済新聞』朝刊2017年9月19日(文化面)
- ^ 2009年国産竹100%の紙を製造販売 – 中越パルプ工業
- 竹紙 at the Wayback Machine (archived 2013-12-21) – 中越パルプ工業
- ^ 竹紙の製品、採用事例] – 中越パルプ工業
外部リンク
「竹紙 (紙)」の例文・使い方・用例・文例
- 竹紙_(紙)のページへのリンク