競走・競技上の牝馬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 18:36 UTC 版)
牝馬は競馬や馬術といった競技にも供され、牡馬と一緒に競走・競技を行う例は日常的に見られる。生殖器の違い以外に、外見から判断できる牡馬との差異はほとんど見られないが、体高、体重、胸囲、管囲の平均値においては、いずれも牡馬をやや下回る。平均値は生後1200日齢のサラブレッドで、牡馬体高161cm(牝馬159cm)、体重468kg(448kg)、胸囲180cm(179cm)、管囲20cm(19.5cm)。 競馬の世界では、牡牝の性差による能力を補正するため、2ポンドから5ポンド程度(日本では多くの競走で2kg)の負担重量軽減がある。また、多くの国で牝馬限定競走に継続的に出走可能な競馬番組が組まれるなど、競走体系上もある程度の保護が行われている。しかし、古くからチャンピオン決定戦において牝馬が牡馬を破って優勝する例も数々存在する。 競走馬を引退した牝馬は、多くが故郷の牧場に戻るか、あるいは他の牧場に購買され繁殖牝馬となる。競走に供されていた処女馬の場合、濃厚飼料の継続的な給餌と、強いストレスの掛かる環境下に置かれていたため、非常に神経質かつ粗暴である例が見られ、性周期の調整期とは別に、1~3か月程度の準備期間が置かれる。日本語では競走成績や繁殖成績に優れた牝馬を、特に「名牝(めいひん)」と称する。
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