競争的側面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 23:13 UTC 版)
SETI@homeのユーザーはプロジェクト開始直後から、どれだけ work unit を処理したかを互いに競うようになった。個人ユーザーが複数人でチームを組んで競い合う状況が生まれている。この傾向はBOINCに移行してからさらに顕著になっている。 競争の過程で、システムを騙して処理していないものを処理したと主張するということも行われている。これを防ぐためSETI@homeシステムは work unit を複数のコンピュータに送り(現在は2台)、その結果が所定の台数(現在は2台)で合致したら実際に処理したと判定する。計算中にエラーが生じたりシステムを騙そうとしたりすると結果が合致しないため、同じ work unit をさらに別のコンピュータに送る。 SETI@homeを仕事場のコンピュータにインストールしたユーザーもいる。これを「スタートレック」のボーグに因んで "Borging" と呼ぶ。work unit 数をかせぐためSETI@homeを業務上重要な会社の設備で実行し、解雇されたユーザーが少なくとも2人いる。ニュースグループ (alt.sci.seti) には1999年9月14日から "Anyone fired for SETI screensaver" と題したスレッドがある。 中にはSETI@homeのために設備を集め、自宅に「SETIファーム」を作ったユーザーもいる。
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