空間分割多重化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 14:25 UTC 版)
有線通信の空間分割多重化では、単に2地点を複数本の電線で繋いでそれぞれ異なる伝送路として使う方式も含まれる。例えば、アナログステレオのオーディオケーブルでは、右チャンネル用と左チャンネル用にそれぞれペアのワイヤが使われている。また、電話線も多数の撚り対線で構成される。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}一般に有線の空間分割多重化は多重化とは見なされない。[要出典] 無線通信の空間分割多重化は、複数のアンテナ部品を並べたアレイアンテナによるものである。MIMO (multiple-input and multiple-output)、SIMO (single-input and multiple-output)、MISO (multiple-input and single-output) と呼ばれる多重化がある。例えば、IEEE 802.11n の無線ルータに N 個のアンテナがあるとき、それぞれがピークビットレート 54 Mbit/s の N 個の多重化された伝送路で通信可能で、全体としてピーク性能が N 倍になる。それぞれのアンテナはそれぞれ異なるマルチパス(エコー)特性を示すため、デジタル信号処理によって個々の信号に分離することができる。これらの技法は多重化以外に、空間ダイバーシティ(通信品質の向上)やビームフォーミング(選択性向上)にも使われる。
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