空蝉関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 01:04 UTC 版)
伊予介(いよのすけ) - 空蝉の夫。のちに常陸介。元々は空蝉の父衛門督(後述)の元に出入りしていた。彼女が父親を亡くしてからは、食材を贈るなどして公私と共に空蝉姉弟を助けていた。ある日、館に押し入った野盗から彼女を救ったことがきっかけで、夫婦になる。源氏が二条東院の改装をしている前後頃、他界した。 小君(こぎみ) - 空蝉の弟。幼いながらも姉の事を案じていて、自身が大人になったら姉の入内を許してもらうのにと、こぼしていた。源氏が姉に接近するため、彼を召抱えた。だが、数年後の源氏の須磨行きには同行せず、逃げるように姉と共に義兄の赴任地へと去る。源氏が石山参詣の折に再会し、かつてのように姉への文使いを託され、一度は彼の元を去った不義理を責める事もなかった事に感涙する。 紀伊守(きのかみ) - 伊予介(常陸介)の嫡男(空蝉の継息子)。のちに河内守。堅物で冗談の通じないところがあり、空蝉どころか実妹の軒端荻からも疎んじられている。父の死後、空蝉に言い寄るも彼女が出家した事で思いは叶わなかった。 衛門督(えもんのかみ) - 空蝉の亡き父。源氏と紀伊守の会話での登場。生前、娘(空蝉)の入内を希望していたが(源氏曰く「主上(桐壺帝(当時))も楽しみにしていたのに」とのこと。)、不慮の病で亡くなる。
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