稼げる林業
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 03:54 UTC 版)
「京都丹波高原国定公園」の記事における「稼げる林業」の解説
安倍政権が成長戦略に「強い農林水産業」を掲げたこともあり、斜陽産業だった林業がにわかに注目され、特に北山杉を擁する京都では「稼げる林業」を標榜し、自然保護と並立して産業(一次産業)として自然を活用するため法正林の考えに基づく森林計画が練られ森林認証制度の適用をうけることでブランド化を図る。 2018年(平成30年)には森林経営管理法が成立したことで林業への企業の参入が可能になり、北山杉生産に関心を示す業者もあることから今後の動向が注目され、既に林業コンサルタントが介在し、自伐型林業を採用する地主も現れている。また、地域おこし協力隊も新しい林業(緑の雇用)の在り方を模索している。 さらに国定公園の森林は、京都議定書における二酸化炭素吸収源となる位置付けで、国連の持続可能な開発のための2030アジェンダによる持続可能な開発目標(SDGs)での森林による持続可能性の役割も担うことから、排出取引の対象にもなる。 2019年に成立した森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律に基づく森林環境税を「森の京都」のために用いる検討も始まった。 一方で、社団法人京都府森と緑の公社が債務超過に陥り、民事再生法を申請して解散。関連事業は公益社団法人京都モデルフォレスト協会に引き継がれるなど迷走している側面もある。
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