科学研究と診断への利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/23 02:18 UTC 版)
「コンゴーレッド」の記事における「科学研究と診断への利用」の解説
生化学や組織学において顕微鏡用のプレパラートを作る際、細胞質や赤血球を染色するのに用いられる。コンゴーレッドで染色したプレパラートに偏光を照射すると、アップルグリーンの複屈折光によってアミロイド繊維を検出することができる。 pHによる色の変化を利用して原生動物の食胞内のpH変化の追跡に利用する事がある。例えばパン酵母をコンゴーレッドで染色してゾウリムシの様な繊毛虫に摂食させると食胞形成後の急速なpHの低下(赤→青)とその後の再上昇(青→赤)、それに続く排出の経過を追跡できる。 ハンチントン病の病変部位の染色に使われ、その経過に於いて病変部のタンパク塊の集成が、染色しない場合より遅くなるという事実が発見された。しかし染料としてのコンゴーレッドは化学組成が大きく血液脳関門を通過できない為、治療薬としてより小さな化学組成の開発が進められている。
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