福岡市総合図書館本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 16:13 UTC 版)
福岡市総合図書館収蔵写本『武州傳來記』は、本文はすべて漢字片仮名まじり文、各丁1行20字程度の18行送りで、一字一句ていねいに筆写されており、墨付き部分は全部で54丁である。内容は3部構成と附録になっている。 まず「兵法大祖武州玄信公傳來」に開祖武蔵の伝記を34丁。1丁白紙を挟んで次「追加」に2祖寺尾孫之允、3祖柴任三左衛門、4祖吉田太郎右衛門の3人の先師伝記を合わせて11丁。最後に「自記」として、5代目立花専太夫こと丹治峯均自らの事象を6丁記述し、末尾に「小倉碑文」の全文を3丁附録して終わっている。福岡市総合図書館本には欠字・欠文は見えず、前後意味の繋がらない箇所も全くなく、島田美術館本にあって福岡市総合図書館本にない箇所が一か所もないことから、この本は原本を丁寧に写した極めて良質の善本であると判断される。
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