真空管式無線電話に着手
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 05:54 UTC 版)
「グリエルモ・マルコーニ」の記事における「真空管式無線電話に着手」の解説
1914年3月にイタリア海軍の軍艦レジーナ・エレナに真空管式無線電話装置を仮設し、受信機を置いた別の艦船で受信試験が行われた。最終的には軍艦レジーナ・エレナとナポリの受信所間で最長距離45マイルを記録した。 1919年3月にはアイルランドのバリーバニオン海岸局より長波の無線電話を送信し、それを大西洋越しにカナダのルイスバーグ(ノバスコシア州)で受信することができた。すでに1915年にはアメリカ電話電信会社AT&Tがアーリントンの海軍無線局を借りて、大西洋を東向き(アメリカ→フランス)に無線電話で横断していたが、大西洋を西向き(アイルランド→カナダ)に越えたのはこれが最初である。 なおマルコーニ社では別のグループが短波帯まで使える真空管の開発に注力していた。こちらのグループは1919年に波長15m(20MHz)入力200Wの真空管式短波無線電話送信機を完成させ、カーナボンから送信し、北西へ32km離れたホーリーヘッドにおいて、その変調音を明瞭に受話することに成功している。
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