真空冶金装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/09 08:34 UTC 版)
真空冶金装置とは冶金を真空中で行うことである。真空中で冶金を行うことには以下のメリットがある。 純度の向上:真空中で溶解などを行うと金属中のガス成分を外へと排出する脱ガス効果が得られる。脱ガスによって望ましくない元素、スラグ、金属間化合物(酸化物、水素化物、窒化物など)、非金属混入物などが減少するため、結果として金属の純度が向上する。 合金における添加元素の精密なコントロール:特殊合金製造工程では、真空中であれば大気成分や他の不純物などがほとんど無いため添加元素を厳密にコントロールできる。 鋳肌の向上:真空中で金属を溶解させると脱ガスが効果的に行われるため鋳肌が向上し、品質が向上する。 活性金属の溶解:チタン、ジルコニウム、タンタル、ウランなどの非常に活性な金属は従来の方法では溶解ならびに鋳造が不可能だが、真空中ではそれが可能になる。 真空溶解装置 真空鍛造装置 真空熱処理装置 真空接合装置
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