真の勝者は誰か?
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/07 21:15 UTC 版)
「第三次パーニーパットの戦い」の記事における「真の勝者は誰か?」の解説
さて、この第三次パーニーパットの戦いは勝者であるアフガン勢力すら利することのなかったのであるが、この戦いで一番大きな利益を得たのは皮肉にも、インドにおける「本当の」侵略者たるイギリスであった。 18世紀を通して、イギリスはインドの植民地化を進めていたが、インド最大の勢力であるマラーター同盟の結束が崩壊した結果、権力の空白が生まれることとなった。マラーター同盟はインド最大の勢力であると同時にイギリスのインドの植民地化における最大の敵であったが、その結束が緩んだことはイギリスを結果的に利することとなった。 これ以降、イギリスのインド植民地化は加速度的に進み、諸国との戦争のみならず、マラーター同盟の争いにも介入して三次にわたるマラーター戦争を引き起こし、19世紀前半までにインド全域が植民地化されてしまった。ある意味、第三次パーニーパットの戦いが全インドの運命を決める重要な戦いだったと考えることもできる。
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