直型ブレードでの経口気管挿管の手技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/21 08:57 UTC 版)
「喉頭鏡」の記事における「直型ブレードでの経口気管挿管の手技」の解説
1)患者の頭部を固い枕において、後屈させ、匂いをかぐような姿勢にして、気管、咽頭、口腔の軸を直線に近くする。 2)右手の拇指と示指で上下の歯列を押し開くように開口する。左手に喉頭鏡を持ち、ブレードを右口角から挿入し、舌の右縁沿いにすすめながら、中心部へ、奥の方に持っていく。舌の基部に喉頭蓋が見える。 3)喉頭蓋先端のすぐ下にブレードをすべらし、下顎と頭部とを上げて45°で上前方へむけて持ち上げると喉頭が現れ、声門を確認する。見えにくい時は、甲状軟骨を押すと有効な場合がある。枕を追加して見えやすくなることもある。喉頭鏡を深くかけすぎると喉頭全体が持ち上げられて喉頭蓋ではなく、食道が現れてくる。声門が見えないことがまれにあるが、披裂軟骨が見えれば、挿管は概ね可能である。 4)右手に気管チューブを持ち、右口角から声門をこえて挿入する。気管チューブのカフはゆるめておき、カフが声門を通過するのを確認する。成人の場合で、2cmから3 cm気管内にすすめる。 5)喉頭鏡をゆっくり抜去する。 6)気管チューブのカフをふくらませる。
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