白樺ガス田
別名:春暁ガス田
東シナ海の日中それぞれの排他的経済水域にまたがって存在するガス田の名称。いわゆる「東シナ海ガス田問題」の焦点となっている。
中国では2004年頃から開発・試掘を開始。日本はそれに対して抗議を行っている。2008年に東シナ海のガス田を共同開発することで合意したが、中国側は強硬な姿勢を見せている。
2011年3月には白樺ガス田付近を巡航していた海上自衛隊の護衛艦「さみだれ」に中国国家海洋局のものと見られるヘリコプターが異常接近するという事件が生じている。同月には、中国が白樺ガス田の掘削を単独で強行開始しているのでは、という情報が報道されているが、中国側は否定している。
関連サイト:
中国 掘削開始か 東シナ海「白樺」ガス田問題で議論 外交部会 - 自民党 ニュース 2011年3月9日
白樺ガス田
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/15 08:24 UTC 版)
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白樺ガス田(しらかばガスでん、中国名:春晓油气田)は、東シナ海の中華人民共和国が主張する排他的経済水域 (EEZ) の内、日本が排他的経済水域を主張する日中中間線からはわずか4キロメートル部分だけが中国側に位置しているガス田である。白樺ガス田には、西湖海溝の4つの天然ガス田(他のものは楠(中国名:断橋)、樫(中国名:天外天)、(中国名:残雪))のうち中国が最初に開発したものである。
ガス田は2006年1月28日に生産を開始した[1]中国海洋石油総公司 (CNOOC) と中国石油化工 (Sinopec) が用地を運営。ユノカルとシェルは、高コスト、付加埋蔵量の不確実さと領土問題を理由に2004年後半にプロジェクトから撤退した。
中国海洋石油総公司は残埋蔵量を316億BOE、そのうちの油は38億バレル、残りに天然ガス(1,669億立方フィートまたは47億立方メートル)が含まれると推定した。
脚注
- ^ "CNOOC taps gas field amid border flap with Japan." Wall Street Journal. April 6, 2006, p. A13.
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