発行する意思
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 07:12 UTC 版)
予算確保は社史が発行されない経済的な能力面の問題だが、意思の問題としては過去の不祥事などの存在が挙げられ、村橋も指摘しているただし、このことに触れた日経新聞の記事では、村橋の場合は後ろ向きの話題ばかりではなく、前向きの話題を著書で紹介していることも付記されている。 また、過去の問題に対して当事者間で法的な決着をつけるだけに止まらず、自ら社史に記述し、さらに残存資料や証言から、その不祥事に焦点を合わせた出版物を発行する事例もある。日本で紹介されたものとしてはダイムラー・ベンツが1986年に創業100周年を記念して発行した1933年から1945年(第三帝国期)を扱った社史や、1994年6月に出版した『ダイムラーベンツにおける強制労働』がある。後者については、同社の役員会の決定により、ケルンの企業史協会に編纂を委託した。内容は、第二次世界大戦中に同社の工場で強制労働に従事した東欧の出身者達の記録である。
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