発煙筒関連の遺留品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 07:20 UTC 版)
発炎筒 犯人は、銀行員たちを現金輸送車から遠ざける手段として発煙筒を実際に使用して煙を出し、ダイナマイトが爆発するかのように偽装した。犯行に使用された発煙筒は横浜市保土ケ谷区の日本カーリット保土ヶ谷工場製が製造した「ハイフレイヤー5」で、ガソリンスタンド等を中心に4,190本が販売さられていた。発炎筒に巻かれていた紙はNHKの「電波科学・昭和43年7月号」の付録であるテレビ回路図だった。 磁石 犯人が発炎筒を現金輸送車の下部に装着するために磁石を2個使用していた。「マグネットキャッチ」と呼ばれる建具部品を分解したものである。磁石は発炎筒に銅線で巻きつけられていたが、鉄線と比較して透磁率が悪かったため、磁力が充分に働かずに発炎筒は現金輸送車に装着出来ず、道路上に落下して犯行現場に残された。現場の大平製作所が製造し、4万3240個が流通していた。
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