発明と初期の歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/25 18:12 UTC 版)
アドルフ・サックスは1845年の特許の中で9種類のサクソルンを定義している。すでに変ロ調・ハ調のコントラバス・サクソルン以外の楽器が揃っている。サックスは実際にはそれより少し前から製作をはじめており、1844年のサックスによるアルト・サクソルンが現存している。 同様の楽器は当時すでに存在しており、とくにドイツには変ロ調のフリューゲルホルン、変ホ調のテナーホルン、ヘ調のバス・テューバなどが作られていた。サクソルンが新しいところは、均質で標準化された指使いを持つ一群の楽器群を定義したところにあった。 サクソルンは1846年にすでにフランスの軍楽学校で教えられていた。エクトル・ベルリオーズ、ジャン=ジョルジュ・カストネル、ジャコモ・マイアベーアらの当時の有名な音楽家がサクソルンを支持した。 サクソルンの初期の普及に大きな役割を果たしたのはイギリスのディスティン一家(Distin family)で、サクソルンが発明されるとまもなく楽器をイギリスに輸入し、またアメリカ合衆国に演奏旅行を行ってサクソルンを広めた。ディスティン一家は自ら金管楽器の製造も行い、1868年にはブージーが同事業を買収した。
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