病理・病態生理とは? わかりやすく解説

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病理・病態生理

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/28 03:06 UTC 版)

心内膜床欠損症」の記事における「病理・病態生理」の解説

ECD本態は、心内膜床の発達障害により、左心房左心室右心房右心室の間を隔て各種構造組織欠損生じるというものである発生当初心臓房室管(原始心管)と呼ばれる管状形態をとっており、心房心室はともに左右の区別をもたず共通心房・共通心室となっている。心内膜床(英: endocardial cushion)は心内膜隆起とも呼ばれ胎生第4〜7週にかけて房室域および円錐動脈幹域に発生し、これらの房室管を境して、心房中隔心室中隔膜性部、房室管・弁、および大動脈路と肺動脈路の形成助ける。このため心内膜床の発達が不完全であった場合には、これらの構造形成が不十分となるか、あるいはまったく欠くこととなる。 これらの心内膜由来構造欠損程度に応じてECDは、不完全型完全型分類される不完全型 心室中隔欠損VSD)は認めず病態は、基本的に二次孔型心房中隔欠損ASD)に準じたものとなる。また、房室弁心尖方向に下がるという房室弁付着下方偏位(scooping)に伴い僧帽弁閉鎖不全(MR)や三尖弁閉鎖不全TR)が認められうる。これに加えて僧帽弁前尖に裂隙を認めることが多く、これによるMRの程度に応じてASDに伴う左右短絡程度左右される完全型 不完全型加えて房室弁下型の心室中隔欠損VSD)が生じた病態となる。このため新生児期から肺血流量が著しく増加しアイゼンメンゲル症候群呈し乳児期心不全来たし死亡する例が多い。

※この「病理・病態生理」の解説は、「心内膜床欠損症」の解説の一部です。
「病理・病態生理」を含む「心内膜床欠損症」の記事については、「心内膜床欠損症」の概要を参照ください。

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